聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                       詩篇 108

「どうか敵から私たちを助け出してください。まことに、人の救いはむなしいものです。神によって、私たちは力ある働きをします。」
                  (詩篇 108:12,13)

この詩の前半は詩篇57:7−11、後半は60:5−12とほとんど同じです。前者はダビデがサウルに追われ洞窟に身を避けた苦境から救い出されたときの感謝の賛美、後者はダビデがアラムやエドムと戦っていたときに勝利を願ってささげられた祈りです。私たちもいろいろな苦しみに遭い、もうこれまでと思うような敗北感に捕らわれることがあります。イスラエルがそういう苦境にあったとき、ダビデの経験を思い起こし、力を振り絞って主を見上げ、主の助けを求めて祈ったのがこの詩篇だと思われます。詩人はまず主に感謝し、国々の民の前で主に感謝し、主の恵みは天にまで及び、主は全世界で賛美されるべき御方だと歌いました。祈りは感謝と賛美で始まることが大切です。私たちもこのような賛美の祈りをささげたいものです。詩人は続いて祈ります。“主はカナンの土地を喜んでイスラエルに分割して与え、周りの国々、モアブ、エドムも主のご支配の下におき、ペリシテにも主は勝利の叫びを上げられる、それなのに今エドムを打とうとしてもかなわない状況だ、主は私たちとともに出陣してくださらない、どうしてですか”と主に訴え、「どうか敵から私たちを助け出してください。まことに、人の救いはむなしいものです。神によって、私たちは力ある働きをします。」と祈りました。主が共におられなければ勝利はありません。自分たちが備えをするだけでなく主によって戦うことが勝利への道です。私も今このことをしっかり心に刻みつけます。

                           唄野隆



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