聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 107 「この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。」 (詩篇 107:6) 詩人は、「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。」と賛美し、その理由を四つの側面から説明します。まず、「彼らは荒地をさまよっていた。」と人生の方向が定まらない人々の不幸を示し、ついで「やみと死の陰に座す者、悩みと鉄のかせとに縛られている者。」と捕われの苦しみにあっている人々、今なら、名誉、お金、情欲などの奴隷になっている人々の不幸を指摘します。さらに、あらゆる食物を嫌い死の門にまで着いている人々、不治の病に冒されていた人でしょうか、そして船に乗って海に出る者、つまり金儲けをねらって外国貿易に乗り出し嵐に遭って死にそうになっている人の苦しみを示し、それが彼らの愚かさや、神のことばの軽視から来ていることを指摘し、しかし「この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。」と、主に叫ぶところに救いがあることを示します。そして、救われた人たちに、「主の恵みと、人の子らへの奇しいわざを主に感謝せよ。」と感謝の賛美を呼びかけます。「この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。」と、「主の恵みと、人の子らへの奇しいわざを主に感謝せよ。」という賛美の繰り返しが目に留まります。主とそういう関係をもてることはどんなに幸いなことでしょうか。「主よ。私も、自分の判断で行動せず、苦しみにあったときは、主に叫びます。救われたとき、主に感謝し、賛美します。」と祈りました。 唄野隆 |