聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 97

「主は王だ。地はこおどりし、多くの島々は喜べ。」
                    (詩篇 97:1)

 「主は王だ。」というのは王の即位宣言のようです。イスラエルは代々、主によって立てられたダビデの子孫を王として繁栄しましたが、不信仰のゆえに滅び、バビロン捕囚の憂き目にあいました。この状況を、詩人は、主が王座を退かれたことと理解しました。そして、イスラエルがぺルシャ王クロスの命によってバビロン捕囚から解放されユダの地に帰ってきたとき、その喜びを、王が再び王座に復帰された、喜び歌い、“主が王座に着かれるとき、世界は小躍りし喜べ”と呼びかけました。彼が世界の民に喜べと呼びかけたのは、主が人の世界をはるかに超えた至高の御方であり、威厳に満ち、力に溢れた御方だからです。すべてのものが主の前にひざまづき、主を崇めるとき、主の御前で互いに争いあうことなど、ゆるされることではありません。世界には平和がいきわたります。人々が喜び主を賛美するのは当然です。彼はさらに歌います。“主は恵み深く、主の聖徒たち、すなわち、主を愛する者、正しい者、心のすぐな人たちを守り、彼らを悪者どもの手から救い出し、ご自身の光をもって彼らを導かれるからだ”と。私たちは、“主に従わなければならない”と言われるとなんとなくうっとうしい気分になりますが、それは自分を主とする偶像礼拝からにじみ出てくる思いです。主を主とするとき、私たちは本当の安らぎと喜びを経験できます。主を主とする思いは、主の愛に触れるとき、自然にわき溢れるのです。「私は平安と喜びの人生を送りたい。主よ。あなたを主とします。あなたの愛を知らせてください。」と祈ります。

                            唄野隆



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