聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 96

「新しい歌を主に歌え。全地よ。主に歌え。」
                    (詩篇 96:1)

 この賛美は、全世界の人々、代々の人々すべてに賛美を呼びかける壮大な賛美への招きの賛美です。最初に「新しい歌を主に歌え。」と呼びかけます。世々に歌い継がれた賛美を、まったく新しい賛美として主にささげるのです。信仰の世界とはそういうものです。先祖から伝えられている信仰の告白を、しかし鸚鵡返しに口にするのではなく、今、自分に新しく啓示されたものとしての感動をもって、新しい思いで告白するのが信仰の告白なのです。賛美もいつもそういう賛美でありたいものです。この壮大な賛美は、まず、主が天地を創造されたことを思ってささげられます。「主は天を造られた。」と賛美するのです。“主が天地を創造し、私を造ってくださった”ということが私たちの生の根拠です。それから、詩人は、「主は王である。まことに、世界は堅く立てられ、揺らぐことはない。」と賛美します。主が私たちの王であり、私たちが主の御前にひれ伏すところに平和が訪れ、喜びが溢れるのです。目に見えるところでは主の主権が明らかに見えないのが現実ですが、主はかならずおいでになり、その主権を確立されます。そのことを覚えて、詩人は、「確かに主は来られる。確かに地をさばくために来られる。」と賛美しました。私たちの罪を背負って十字架上で死なれた主は復活し、天に帰られましたが、再びおいでになって、全世界をさばき、私たちを御許に召してくださるのです。このことを覚え、私たちも、「確かに主は来られる。確かに地をさばくために来られる。」という賛美に、「アーメン。」と唱和します。

                            唄野隆



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