聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 95

「あのとき、あなたがたの先祖たちはすでにわたしのわざを見ておりながら、わたしを試み、わたしをためした。」
                    (詩篇 95:9)

 この詩篇は、「さあ、主に向かって、喜び歌おう。われらの救いの岩に向かって、喜び叫ぼう。」という喜びに満ちた賛美への呼びかけで始まります。そして“主は大いなる神、天地万物すべてのものを創造された”と賛美の声を上げます。その賛美に、たぶん、祭司たちでしょう、「来たれ。私たちは伏し拝み、ひれ伏そう。私たちを造られた方、主の御前にひれ伏そう。主は私たちの神、私たちは、その牧場の民、その御手の羊である。」と歌い返します。“主は天地の創造主であるだけでなく、私たちを造られた方であり、羊飼いが羊を養うように、私たちを守り育ててくださる主なのだ”と告白して、主と私たちの親しい交わりを感謝し、主に賛美をささげているのです。主を天地の創造者として知るだけでなく、自分の救い主、また自分とともに歩み、守り養い育ててくださる御方として、親しく主を知るとき、私たちは生きる力を得、喜びにあふれ、主を賛美し、人々に仕えることができるのです。この主との親しい交わりは、主を信頼するところで育ちます。主に不信感をもったとき、その関わりは破れます。イスラエルは荒野で、“主は本当に私たちを養ってくれるのだろうか、水がないが主は水を与えてくれるだろうか”と主を試すような態度を取りました。そういう姿勢がイスラエルから、主との親しい交わりに安らぐ安息を奪ったのです。“お前はそんな者ではないだろう、わたしを信頼せよ”と語りかけてくださる主のみこころが心に響きます。

                            唄野隆



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