聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 62 「私のたましいは黙って、ただ神を待ち望む。私の救いは神から来る。神こそ、わが岩。わが救い。わがやぐら。私は決して、ゆるがされない。」 (詩篇 62:1、2) 詩人は敵に攻められ、ぐらつく城壁のように動揺する中で、主を信頼し、「私のたましいは黙って、ただ神を待ち望む。」と歌いました。敵を見、自分を見つめると、動揺します。しかし、主に目を注ぐ人は、確信を持ち、感謝し、希望を持つことができます。この詩人も、主を信頼し、「私の救いは神から来る。神こそ、わが岩。わが救い。わがやぐら。私は決して、ゆるがされない。」と告白することができました。しかし、私たちはすぐ周りを見、自分に目を向けます。ですから、私たちは、絶えず、自分自身に向かって、“しっかり主を見上げるように”と励ます必要があるのです。5節のみことばは、1節の繰り返しではなく、新共同訳聖書が「わたしの魂よ、沈黙して、ただ神に向かえ。神にのみ、わたしは希望をおいている。」と訳しているように、自分のたましいに向かっての励ましの呼びかけと解釈し、そう訳している聖書があります(英訳の多くはそう)。自分を励まし、黙って主を待ち望むとき、苦しいから救ってくださいという身勝手な祈りではなく、「私の救いと栄光は、神にかかっている。」と、神による救いを確信をもって祈り求めることができるようになります。そして、安らぎを得、ゆとりをもって、人々に向かっても、「民よ。どんなときにも神に信頼せよ。あなたがたの心を神の御前に注ぎ出せ。神は、われらの避け所である。」と勧めることができるようになるのです。 野唄隆 |