堺大浜キリスト教会聖書一日一章
詩篇 91
「主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。」
(詩篇 91:4)
この詩篇から、「私は」と語りだす信仰者の叫びと、「あなたは」と語りかける信仰の友の励ましのことばと、最後に主ご自身のみことばが聞こえてきます。信仰者は、主に向かって、「わが避け所、わがとりで、私の信頼するわが神。」と呼びかけます。そのとき、友人か、自分の中のもうひとりの自分か、天使なのかはわかりませんが、彼に向かって語りかける声を聞きます。“主はあなたを救ってくださる、あなたは夜の恐怖も昼に飛び来る矢も恐れない、疫病も暴虐も恐れない、千人、万人があなたのかたわらに倒れても災いはあなたに近づかない、あなたはただそれを目にし悪者への報いを見るだけだ、あなたが主をあなたの住まいとしたからだ、主は天使たちに命じてあなたを守らせられる、”と。詩人はこの声を聞いてどんなに励まされたことでしょう。私たちも、私たちの信仰の告白を聞いて喜び慰めや励ましのことばをかけてくれる声を聞くとき、大きな力を得ることができます。しかし本当の安らぎや喜びは、主ご自身のみことばを聞き主ご自身の御業を見るときに与えられます。「彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出そう。彼が私の名を知っているから、わたしは彼を高く上げよう。彼がわたしを呼び求めればわたしは彼に答えよう。・・・わたしの救いを彼に見せよう。」と語ってくださる主のみことばを彼が聞き取るところにこそ、彼の本当の喜びがあるのです。私たちにとっても同じです。私も心を静めて主の御声に耳を傾けます。
唄野隆
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