聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 90 「私たちの神、主のご慈愛が私たちの上にありますように。そして、私たちの手のわざを確かなものにしてください。」 (詩篇 90:17) この詩篇は葬式のときに読まれることが多い詩篇ですが、「主よ。あなたは代々にわたって私たちの住まいです。」という賛美で始まります。そして、“主は、天地の生まれ出る前から、永遠から、そして永遠まで神です”という賛美に進みます。主の偉大さと、その主が私たちと深く関わってくださっていることの賛美と告白です。しかし詩人はすぐ続けて人のむなしさを語ります。“主が「人の子らよ。帰れ。」と言われると人はちりに返る、主が人を押し流すと彼らは眠りに落ちる、人のいのちは、朝、花を咲かせても夜にはうつろう野の草のようにはかない”と嘆きます。そしてそれは主の御怒りのゆえだ、と言います。“隠していても人は不義を宿しており、それは主の御前には明らかだ、だから人のいのちははかなく、その人生は労苦とわざわいに満ちている、そして、その終わりはちりだからちりに帰る(創世記3:19)”、と告白するのです。しかし彼は、その闇の中から主に向って祈りました。「自分の日を正しく数えることを教えてください。」、「私たちに知恵の心を得させてください。」と。そして「帰ってきてください。主よ。」、「私たちの神、主のご慈愛が私たちの上にありますように。そして、私たちの手のわざを確かなものにしてください。」と祈りました。彼は、“人の虚しさを知ることも人が自分の罪を悟り主の救いを求めるようになるためだ”と知って主を仰いだのです。「このへりくだりと信仰を私にも与えてください。」と祈りました。 唄野隆 |