聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 89 「主よ。いつまででしょうか。」 (詩篇 89:46) 詩人は、主に向かって「御恵みはとこしえに建てられ、あなたは、その真実を天に堅く立てられる。」と賛美しました。主の御真実をほめたたえたのです。そして、その主は「海の高まりを治めておられる」御方、天地万物を造り、そのすべてを支配しておられるお方だ、と賛美します。こんな主が救いを約束してくだされば何も恐れることはありません。感謝し、喜ぶのは当然です。しかも、この主は、漠然と皆を愛するというのではなく、一人の人を選び彼に救いを約束されたのです。主は、ダビデを選び、彼に油を注ぎ、彼と契約を結び、子々孫々を主の民とされると言われたのです。しかも、このダビデについて、「彼は、わたしを呼ぼう。『あなたはわが父、わが神、わが救いの岩。』と。わたしもまた、彼をわたしの長子とし、地の王たちの最も高い者としよう。」と言われました。神御自身との、父と子の親密な交わりの中に入れると約束されたのです。そして、ダビデの王座はとこしえに続く、と約束されたのです。なんという幸いでしょうか。今日、私たちは、イエスさまによって、この恵みに入れられているのです。なんと感謝すればよいのでしょうか。しかし、この詩人は、「しかし、あなたは拒んでお捨てになりました。」と告白し、「主よ。いつまでですか。・・・いつまであなたの憤りは火のように燃えるのでしょう。」と訴えました。「いつまで」という祈りは、今は自分たちの罪ゆえに主の怒りを受けている現実を認めながら、なおも主の救いを信じている信仰を示しています。主ははこの祈りをどう聞かれたでしょうか。 唄野隆 |