聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 88

「主。私の救いの神。私は昼は、叫び、夜は、あなたの御前にいます。」
                   (詩篇 88:13)

詩人の最初の告白と賛美が心に迫ってきます。彼は、昼、主に叫び、夜、寝床につくときは主の御前で静まり主を見上げています。彼は主の御顔を仰ぎ、主に訴えて祈り、叫び、主のお答えを求めているのです。彼は、人々の非難を受け、親しい友にも見捨てられ、もはや死人のような状態に追い込まれていました。それでも、絶望せず、主に向かって祈りました。しかし、主はお答えくださいませんでした。彼は空しくただ死を待つばかりという状態でした。彼は問いかけました。「あなたは死人のために奇しいわざを行われるでしょうか。亡霊が起き上がって、あなたをほめたたえるでしょうか。」それでも彼は主に祈りました。「しかし、主よ。この私は、、あなたに叫んでいます。」彼は、主は奇跡を起こす御力を持ち、苦しんでいる者を救われる、と信じていました。そして、“このまま私が死んでしまったら、この世に主の大きな御業を賛美する声が聞かれなくなります”と訴え、「しかし、主よ。この私は、、あなたに叫んでいます。」と祈りました。自分の苦しみからの救いではなく、主への賛美のために救いを求め、る祈りでした。こんな祈りをささげられるほど、詩人は主と近く歩み、主の恵みと偉大さとを味わい知ってたのです。それほど、主は深く彼にご自身をあらわしておられたのです。それでも彼は苦しみの中におかれ、なおも捨てられた苦しみを訴え祈っています。死の支配下に置かれた状態でした。十字架上のイエスさまを思います。イエスさまは死の苦しみを通り、復活てし死に打ち勝たれた勝利の主なのです。

                            唄野隆



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