聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 86

「あなたが私のたましいをよみの深みから救い出してくださったからです。」
                   (詩篇 86:13)

 苦しみの中から救いを求めて祈る詩です。「高ぶる者どもは私に逆らって立ち、横暴な者の群れは私のいのちを求めます。」と訴えてはいますが、詩人は、敵の攻撃から救い出してください、と願うよりも、「主よ。あなたの耳を傾けて、私に答えてください。」と祈り、「私のたましいを守ってください。私は神を恐れる者です。」と訴えています。さらに、「あなたのしもべのたましいを喜ばせてください。主よ。私のたましいはあなたを仰いでいますから。」と、たましいの救い、たましいの喜びを求めています。彼は、罪を犯し、主が顔を隠されたと感じ、敵が彼の罪を取り上げて彼を責めたてるという苦しい状況にあったのでしょうか。そういうたましいの苦しみには、主のお答え、すなわち罪の赦しの宣言を聞き主との親しい交わりの回復を経験する以外に救いはありません。この詩人は何度か祈って答えられた経験をしていたようです。ですから、「主よ。まことにあなたはいつくしみ深く、赦しに富み、あなたを呼び求める者に、恵み豊かであられます。」と主に呼びかけ、「まことに、あなたは大いなる方、奇しいわざを行われる方です。」と賛美し、「私に御顔を向け、私をあわれんでください。」と祈り、「あなたの恵みは私に対して大きく、あなたがわたしのたましいを、よみの深みから救い出してくださった。」と証し、「まことに主よ。あなたは私を助け、私を慰めてくださいます。」と賛美したのです。主はこの賛美をどう聞かれたでしょうか。

                            唄野隆



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