聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 85

「私は、主であられる神の仰せを聞きたい。」
                    (詩篇 85:8)

 この詩篇は、バビロン捕囚を解かれて、ユダの地に帰ってきたときにつくられた詩だと思われます。詩人は「主よ。あなたは、御国に恵みを施し、ヤコブの捕われ人を、お返しになりました。」と歌っています。そして、「御民の咎を赦し、彼らのすべての罪を、おおわれました。」と感謝し、告白しています。詩人の感謝と喜びの感動が伝わってきます。罪が赦されたという確信は主の民としての歩みの土台です。私たちにとっても同じです。私たちの信仰生活は罪の赦しの確信が来たとき、軌道に乗って、生き生きとスターとします。詩人は、しかし、そこで止まってはいませんでした。“どうか、私たちを生き返らせてください、私たちに対する御怒りをやめてください、私たちを再び生かしてください、あなたを喜ぶために”と祈りました。昔の罪が赦されたことを信じるだけでなく、今の新しい信仰生活への主の御顧みを求めたのです。それは古い生活への復帰ではなく、新しいいのちに生き返らされた信仰の生活です。それは、主を恐れ、主にあって喜び、主の恵みと救いを感謝し証する生活です。そのとき大事なのは、いつも主の御声を聞くことです。この詩人は、「私は、主であられる神の仰せを聞きたい。」と言いました。主のみことばが主の民を生かすのです(詩篇119:50)。いつも主の御声を聞いて歩む人の歩みは、主が与えられる恵みと義に、真をもって応え主による平和に満たされる歩みです。主と私たちとの親しい交わりの生活です。私も、「主の御声を聞きたいのです。聞かせてください。」と祈りました。

                            唄野隆



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