聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 84

「なんと幸いなことでしょう。その力があなたにあり、その心の中にシオンへの大路のある人は。」
                    (詩篇 84:3)

 詩人は、主の宮を慕い求め、「万軍の主。あなたのお住まいはなんと、慕わしいことでしょう。私のたましいは、主の大庭を慕って、絶え入るばかりです。」と歌いました。おそらくこのとき、彼は主の宮から遠く引き離されていて、その情況を嘆き、主の庭に入り主を礼拝したいと切に願ったのゆです。昔、主の宮で心ゆくばかり、主を賛美し、礼拝していたことを思い巡らし、そこに雀が住み、つばめが巣をつくっていたことを思い出し、礼拝するために主の宮に登るだけでなく、そこに住むことができたらどんなに幸せかと思ったようです。「なんと幸いなことでしょう。あなたの家に住む人たちは。彼らは、いつも、あなたをほめたたえています。」と賛美の声を上げました。そのとき、建物としての主の宮にいること以上に、主と親しい交わりに入ることが幸いなのだと気づいたようです。「なんと幸いなことでしょう。その力が、あなたにあり、その心の中にシオンへの大路のある人は。」と歌いました。シオンは主の宮のあるところ、心の中にシオンへの大路があるとは、どんな状態であっても、その心は主に向かっているということです。そのような人生を歩む人は、どんなときでも力を得、命にあふれ、喜びに満たされます。「涙の谷を過ぎるときも、そこを泉のわく所」とするのです。そういう人は、いつでも、どこでも、主を信頼し、心から主を慕い求めます。私も、「状況にとらわれず、いつも主と共に歩む人生を歩ませてください。」と祈りました。

                            唄野隆



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