聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 81 「ああ、ただ、わが民がわたしに聞き従い、イスラエルがわたしの道を歩いたのだったら。」 (詩篇 81:13) 詩人は、「われらの力である神に喜び歌え。ヤコブの神に喜び叫べ。」と歌いだし、「それはイスラエルのためのおきて、ヤコブの神の定めである。」と続けました。主は賛美を喜び主の民が喜び歌い躍るように命じておられるというのです。人は正しい道を教えてもらいその教えに従って幸せを得ようとしますが、主は主をほめたたえることを願っておられます。どうしてそうなのかを詩人は続けて語ります。主はイスラエルがエジプトで苦しんでいたとき、彼らの叫びを聞いて、彼らの肩から重荷をとりのぞき、彼らをエジプトから導き出して荒野で養い育て、シナイ山上の雲の中の隠れ場から雷鳴とともにイスラエルに語りかけられました。メリバの水のほとりで彼らを試されましたが、それは、彼らが自分たちの不信仰を悟り、へりくだって主の御許に立ち返るためでした。主はご自身の民が主にのみ心を向けることを願われたのです。主が彼らだけに目を留められたからです。この秘儀は後に御ひとり子イエス・キリストを私たちの罪の贖いのために与えてくださったことによって顕らかにされました。主は、主の民との間に、お互い相手のことだけを考え互いに喜びほめたたえあう親しい交わりを持ちたいと願っておられるのです。このことは、そのときは、詩人にとっても「まだ知らなかった」秘儀でした。私たちはそのことを今、イエスさまによって新しく示されています。私も、他のものに心を向けず、ただ、主にのみ心を向け、主に心からの賛美をささげます。 唄野隆 |