聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 80

「万軍の神、主よ。私たちをもとに返し、御顔を照り輝かせてください。そうすれば、私たちは救われます。」
                   (詩篇 80:19)

 イスラエルが外国の侵入に遭って滅びに直面していることを主に訴え、その救いを願った祈りの詩です。詩人は、主にむかって、羊を飼うように民を導き世話される恵み深いお方、ケルビムの上に座しすべてのものを超えて高くいます至高の主、天の万軍を自由に動かすことのできる力の主と呼びかけ、その恵みと御力とをもって、苦境にあるイスラエルを救ってください、と祈りました。詩人は、イスラエルをぶどうの木にたとえ、“主はイスラエルをエジプトから連れ出し、カナンの地に植えられた、それはその地に根を張り、大きく育って、山々を覆うようになった、しかし通り行く人々が園の垣を破って押し入り、その実を摘み、野の獣がそのぶどう園を荒らしている”と訴えました。そして、“私たちは近隣の国々から侮られ、その収穫を略奪されています、主よ、いつまでそのままにしておかれるのですか、彼らをお救いください”と祈りました。自分たちの苦しみが主のとがめによることを認めながら、自分たちは「あなたの民」「あなたの右の手が植えた苗」「ご自分のために強くされた枝」「あなたの右の手の人」「ご自分のために強くされた人の子」であると訴え、「万軍の神、主よ。私たちをもとに返し、御顔を照り輝かせてください。そうすれば、私たちは救われます。」と3度くりかえして祈っています。初めの愛に立ち返ることと主が御顔を向けてくださるところに本当の救いがあります。私も祈ります。「主を見上げます。御顔を向けてください。」

                            唄野隆



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