聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 75

「わたしが定めの時を決め、わたしみずから公正にさばく。地とこれに住むすべてのものが揺らぐとき、わたしは地の柱を堅く立てる。」
                  (詩篇 75:2,3)

 詩人は、「私たちはあなたに感謝します。神よ。私たちは感謝します。」と賛美しました。主が奇しいみわざを行われたからです。それが具体的にどういうことであったかは記されていません。聖書学者たちは、2列王記18,19章に記されている出来事、すなわち、ユダの王キゼキヤの時代、セナケリブに率いられたアッシリヤの大軍がエルサレムを包囲し、エルサレムが絶体絶命の状況に陥ったとき、ヒゼキヤが主に祈り、主がアッシリヤ軍を打ち、一夜のうちにアッシリヤ軍の中の18万5千人が死に、セナケリブは軍を引き、帰国して子どもたちに殺された、という出来事のことを詩人が歌ったのだ、と言います。そのことであったかどうかは断定できませんが、そうではなくても、主は不思議なことをして私たちを救ってくださることは時にあります。すばらしいことです。しかし、それ以上に、義と公正、そして恵みに満ちた神のご支配が私たちの土台になっていることを感謝した詩人の姿勢に目が留まります。彼は、主が「わたしが定めの時を決め、わたしみずから公正にさばく。地とこれに住むすべてのものが揺らぐとき、わたしは地の柱を堅く立てる。」と言われたと語り、“主は誇る者を打ち、悪者をさばかれる、その主のご支配の下で、私たちは安らかに生きることができる、主は、揺れ動く世にあって、私たちの確かな土台となってくださっている、感謝し、主の御名を賛美する”と歌っているのです。私も、彼のこの賛美にアーメンと唱和します。

                            唄野隆



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