聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 74 「どうか思い起こしてください。昔あなたが買い取られた、あなたの会衆、あなたがご自分のものである部族として贖われた民を。」 (詩篇 74:2) 詩人は、「神よ。いつまでですか。」と主に訴え、「どうか思い起こしてください。昔あなたが買い取られた、あなたの会衆、あなたがご自分のものである部族として購われた民を。」と祈ります。“イスラエルは滅ぼされ、エルサレム神殿は破壊され、主がイスラエルを捨て彼女から顔を背けられ、すでに長い年月がたっている、敵は聖所を汚し、民の中で荒れ狂い、イスラエルを征服しようとしている、イスラエルは力を失い、預言者のことばも聞けなくなった”と訴えています。バビロン軍によるエルサレム滅亡の時の状況がぴったり当てはまる光景です。彼は、この状態が自分たちの罪のゆえであり、主が怒って彼らから目をそらしておられるのだ、と認めながら、「神よ。いつまでなのですか。」と聞きました。彼は、自分たちの苦境が自分たちの罪の結果だと知りながら、主は必ず救ってくださる、と信じていたからこそ、こう問うことができたのです。そのとき、彼は、“主は、紅海を分けてエジプトを打ち砕き、ヨルダン川をからしてイスラエルをカナンの地に導きいれられた天地の主だ”と告白し、「どうか思い起こしてください。昔あなたが買い取られた、あなたの会衆、あなたがご自分のものである部族として贖われた民を。」と祈り、「どうか、契約に目を留めてください。」と願い、苦しみを訴えました。自分たちのささげものによってではなく、主の恵みと主のお約束に基づいて救いを求めたのです。私も、同じように、私たちの主に祈ります。 唄野隆 |