今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 73

「しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。」
                   (詩篇 73:28)
 
 詩人は、「まことに神は、イスラエルに、心のきよい人たちに、いつくしみ深い。」と賛美しましたが、「しかし、私自身は、この足がたゆみそうで、私の歩みはすべるばかりだった。」と告白しました。神は恵み深いと口にはしても心の内で身の不幸を覚えることがあるのが私たちの現実です。それは、私たちの目が主ではなく目に見える周りのものに向かうからです。詩人は、悪者が栄え、高ぶり、周りの者を虐げ、富を独占し、死ぬときでさえ苦痛がないのを見て、心が乱れました。そして、“自分はきよい生活を志したのに、人々から迫害される、むなしい”と落ち込みました。しかし、彼はそこで惑乱と落胆に身を任せず、主の御前に静まりました。そのとき、彼は、悪人の最後を見、落ち着きを取り戻し、主ご自身と自分自身の姿をじっくりと見ることができました。“自分は目に見える世界にとらわれ、愚かで、どんなに荒れ狂っていたことか、しかし神は私の手をしっかり握りしめていてくださった、自分は絶えず主と共にいたのだ”と悟ったのです。そのとき彼の口から、「しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。」という賛美がほとばしり出ました。私も、主の前に静まり、主がともにい歩んでくださっていることを確認し、主と自分の本当の姿を知らせていただこうと思います。

                           唄野隆



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