今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 68

「ほむべきかな。日々、私たちのために、重荷をになわれる主。私たちの救いであられる神。」
                   (詩篇 68:19)
 
 詩人は、「神よ。立ち上がってください。神の敵は、散りうせよ。」と祈り、「しかし、正しい者たちは喜び、神の御前で、こおどりせよ。」と呼びかけます。彼がどうしてそれほど神のすばらしさを賛美できたのかは、彼が神について語った呼び名にあらわされています。彼はまず「雲に乗ってこられる方」として神を描き出しました。神は天上の「聖なる住まいにおられる神」ですが、雲の中からシナイ山に臨み、スラエルと契約を結ばれました(出19:19)。ここから、後に、御父が雲の中からイエスさまに語りかけられ、イエスさまは雲に乗って天に昇り、雲に乗って再び来られることが示されたことに思いいたります(使徒1:9,11)。聖書の神は天に住まわれる神ですが、地上の私たちのところに来てくださるお方です。しかも弱い者たちをやさしく包み込んでくださるお方です。詩人は神を「みなしごの父、やもめのさばき人」、「日々、私たちのために、重荷をになわれる主」と呼んでいます。主がみ姿を現されると天地は震えますが、その主は私たちに「みことばを賜る」御方です。そして、峯々を連ねて威容を誇るバシャンの山々ではなくシオンの山を選ばれたように、王侯貴族の中でなく、囚われ人、頑迷な者の中にも住まわれる主です。なんとありがたいことでしょう。この主を思い、私たちも、主を仰ぎ、「相集うて」賛美をささげ、主によって力と勢いをいただき、主のために生かしていただきたいと願い、詩人の祈りに、アーメンと唱和します。

                           唄野隆



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