聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 66

「さあ、神を恐れるものはみな聞け。神が私のたましいになさったことを語ろう。」
                   (詩篇 66:16)
 
 詩人は「全地よ。神に向かって喜び叫べ。」とすべての者に賛美を呼びかけます。そして、主の恐ろしいほどの御業を賛美しました。「恐ろしい」は恐怖心を与えるということではなく、偉大さ、また尊厳にたいする畏れです。「神は海を変えて、かわいた地とされた。人々は川の中を歩いて渡る。」という賛美は、紅海を分け乾いた地としてイスラエルを渡らせられた出エジプトと、ヨルダン川をせき止めてカナンの地に彼らを導きいれられた出来事を思い出させます。詩人はこのように主の偉大な救いを歌いますが、それだけでなく、そのような主の御手の中でイスラエルを育てられたことをも語ります。イスラエルは、網に引き入れられ、腰に重荷を負わされ、敵に踏みつけられましたが、それは、銀を精錬するように彼らを練りきよめるためでした。ですから、詩人は「しかし、あなたは豊かな所へ私たちを連れ出されました。」と歌いました。この恵みを覚え、詩人は、「私は全焼のいけにえを携えて、あなたの家に行き、私の誓いを果たします。」と告白します。民全体の主として主を賛美するだけでなく、個人的な信仰を告白したのです。彼は、主に祈り、その祈りを主が聞いてくださったという個人的経験に基づいて、この賛美をささげたのです。それは、神による彼のたましいの革新によるものでした。ですから、彼は「さあ、神を恐れるものはみな聞け。神が私のたましいになさったことを語ろう。」と語りかけたのです。たましいの革新がすべての基礎です。

                           唄野隆



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