聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 64 「こうして、すべての人は恐れ、神のみわざを告げ知らせ、そのなさったことを悟ります。」 (詩篇 64:9) 詩人は「神よ。私の嘆くとき、その声を聞いてください。恐るべき敵から、私のいのちを守ってください。」と祈りました。彼は彼に向かって悪口雑言を投げかける敵の激しい攻撃を受けていました。また彼を陥れようとはかりごとをめぐらす者たちに狙われていました。表題は「ダビデの賛歌」となっていますが、ダビデの生涯の中では、アブシャロムの反逆にあってエルサレムを逃げ出したときゲラの子シムイの悪口雑言を浴びたこと(2サムエル16:5−8)、また知者アヒトフェルがアブシャロムに組し、ダビデを追い込む策略を成功させたこと(2サムエル15:12、16:21)が、思い浮かびます。こういう中で、詩人は、救いを求めて、主に祈り、「彼らは、その舌を剣のように、とぎすまし、苦いことばの矢を放っています。・・・彼らは不正をたくらみ、『たくらんだ策略がうまくいった。』と言っています。」と訴えました。彼は、こう祈り、主が聞いてくださったことを信じました。そのとき、「しかし、神は、矢を彼らに射掛けられるので、彼らは、不意に傷つきましょう。彼らは、おのれの舌を、みずからのつまづきとしたのです。」と賛美が彼の口にあふれ出ました。悪口を吐き出していた者が勢いを失い、彼に向かって策略をめぐらした者たちの策略が破れ、彼らが倒れたのを見たのです。主の御働きとしか言いようがありませんでした。彼は、そのことを喜びをもって証しし、すべての人は恐れ、神のみわざを悟る、と賛美しました。 唄野隆 |