聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 63

「神よ。あなたは私の神。私はあなたを切に求めます。水のない、砂漠の衰え果てた地で、私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、あなたを慕って気を失うばかりです。」      (詩篇 63:1)
 
詩人は、「神よ。あなたは私の神。私はあなたを切に求めます。」と歌いだし、「水のない、砂漠の衰え果てた地で、私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、あなたを慕って気を失うばかりです。」と歌い続けました。表題によりますと、ダビデが荒野にいたときの賛歌となっていますが、敵に追われ、不安の中で、砂漠の衰え果てた地にあり、すべてのものに欠乏していたからこそ、いっそう切に主を慕い求める心が燃え上がってきたのでしょう。苦難や欠乏は、それ自体としては歓迎できるものではありませんが、それに負けないで、主を見上げるとき、より切に主を求めさせる大きな恵みにもなることを覚えます。彼は、肉体的には砂漠にいて不安と欠乏を覚えていましたが、霊的には、「私は、あなたの力と栄光を見るために、こうして聖所で、あなたを仰ぎ見ています。」と賛美できました。彼は「それゆえ私は生きているかぎり、あなたをほめたたえ、あなたの御名により、両手を上げて祈ります。」と告白しました。それは、彼が主ご自身を思い、主が自分にしてくださった恵みの御業を思い返したからです。「私のたましいが脂肪と髄に満ち足りるかのように、私のくちびるは喜びにあふれて賛美します。ああ、私は床の上であなたを思い出し、夜ふけて私はあなたを思います。あなたは私の助けでした。御翼の陰で、私は喜び歌います。」と賛美しました。私たちも、主を思い、主の恵みの御業を思い返し、喜びにあふれて、主を賛美したいものです。

                           唄野隆



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