聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 31

「しかし、主よ。私は、あなたに信頼しています。私は告白します。『あなたこそ私の神です。』私の時は御手の中にあります。」
               (詩篇 31:14,15)

 この詩人は苦しみの中で、主を信頼し、主に助けを求め、主のお答えを経験し、主を賛美しています。はじめから終わりまで、主にたいする深い信頼につらぬかれています。「私の力の岩となり、強いとりでとなって、私を救ってください。あなたこそ、私の巌、私のとりでです。あなたの御名のゆえに、私を導き、私を伴ってください。」と、自分の力に頼らず、ただ主の御名のゆえに救ってくださるように願い、それだけでなく、ともに歩んでくださるように願い求めました。そして、「私のたましいを御手にゆだねます。」と告白し、自分のいのちを主に委ねました。この祈りのことばは、イエスさまが十字架上で最後に祈られたみことばと同じです(ルカ23:46)。この深い信仰の祈りをささげた詩人は、主の贖いを経験し、楽しみ喜び、感謝して主を賛美しました。しかし、それでも彼は人間関係では、多くの敵に取り囲まれて苦しまなければなりませんでした。彼の周りには、「四方八方みな恐怖だ。」という恐ろしい声が響きわたっていました。その中で、彼は主に向かい、「しかし、主よ。私は、あなたに信頼しています。私は告白します。『あなたこそ私の神です。』私の時は御手の中にあります。私を敵の手から、また追い迫る者の手から、救い出してください。」と祈りました。「あなたこそ私の主」と告白できる主との深い交わりに基く祈りを主はどんなに嬉しく聞かれたでしょうか。その信頼が主の素晴らしい救いを経験する基礎だったのです。

     唄野隆



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