堺大浜キリスト教会聖書一日一章
詩篇 30
「あなたは私のために、嘆きを踊りに変えてくださいました。・・・私のたましいがあなたをほめ歌い、黙っていることがないために。」
(詩篇 30:11、12)
この詩は、「私の神、主よ。私があなたに叫び求めると、あなたは、私をいやされました。」というところから、詩人が死の病に冒され、主に祈ったときいやされ、感謝してささげた賛美だ、と考えられます。しかも、このとき、彼は彼の命を求める敵に囲まれていたようで、彼の回復は敵の喜びを奪うものでもあったと歌っています。彼自身、死を覚悟していたようで、病から回復したとき、それは主が彼を生かしてくださったからに他ならない、そこには主のご計画がある、それをしっかり受け止め、その経験を通して主を賛美しよう、それが自分の使命だ、と確信したようです。ですから、“すべてがうまくいって栄えたとき、「私は決してゆるがされない。」と私は誇り高ぶった、しかし主のみ怒りに触れ、主のみ顔を見失い、苦しみの中でおじ惑った、だが主は恩寵によって病をいやしてくださった、夕暮れには涙が宿り朝明けには喜びがあるという経験、嘆きが踊りに変えられる経験だった、私は心から主を賛美する、すべての聖徒たちも主を賛美せよ、感謝して主を賛美せよ”と力いっぱい主を賛美したのです。彼は、自分の間違いや弱さを告白し、主の恵みを証し、感謝をもって主を賛美することに使命を見出したのです。「あなたは私のために、嘆きを踊りに変えてくださいました。あなたは私の荒布を解き、喜びを私に着せてくださいました。・・・私のたましいがあなたをほめ歌い、黙っていることがないために。」私も心から「アーメン。」と唱和しました。
唄野隆
|