聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 27

「私は一つのことを主に願った。私はそれを求めている。私のいのちの日の限り、主の家に住むことを。」
                   (詩篇 27:4)

 「主は、私の光、私の救い。だれを私は恐れよう。」と詩人は歌いました。彼は、かつて強大な敵に襲われ、もはや絶望かと思われたとき、敵が躓き倒れ、救われたことを思い起こし、感謝に溢れて、主の御守りと御助けをほめたたえ、主が守ってくださるから何者をも恐れない、と歌ったのです。しかし、彼は主の助けや恵みの賜物を喜ぶ以上に主ご自身との交わりを喜ぶ人でした。ですから、「私は一つのことを主に願った。私はそれを求めている。私のいのちの日の限り、主の家に住むことを。」と歌いました。昔、父が孫にお土産を買ってきて、孫が喜ぶ様子を見て喜びながら、「皆、みやげものをもってるわしの手を見るだけ、わしの顔は見よらん。」と笑いましたが、私たちも神さまにそんな態度で接しているなあと思わされました。しかし、この詩人は本当に主との交わりを大事に思い、切に求めていました。押し寄せる苦難を前にして、主に救いを求めて叫びながらも、「あなたに代わって、私の心は申します。『わたしの顔を慕い求めよ。』と。主よ。あなたの御顔を私は慕い求めます。」と歌いました。そういう思いをもって主を仰ぎ、主を求める歩みの中から、たとい親が私を捨てるようなことがあっても、主は私を取り上げてくださるという主にたいする絶大な信頼が生まれ育ったのです。大きな苦難を目の前にしても、それを主に申し上げ、主の御手に自分を委ねて安らぐことができたのです。「私もそのような信仰に導いてください。」と祈りました。
 
       唄野隆



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