堺大浜キリスト教会聖書一日一章
詩篇 61
「私は、あなたの幕屋に、いつまでも住み、御翼の陰に、身を避けたいのです。」
(詩篇 61:4)
詩人は「私の心が衰え果てるとき、私は地の果てから、あなたに呼ばわります。」と祈っています。2節などから、ダビデが息子アブシャロムにそむかれ、遠くギルアデまで追われていたときにつくられた詩だと推察できます。このとき、ダビデは愛する息子アブシャロムが敵となったことによって心が衰えはて、主の幕屋のあるエルサレムから遠く引き離されている不安と空しさに苦しんでいました。そういう中から彼は主に呼ばわりました。「どうか、私の及びがたいほどの高い岩のうえに、私を導いてください。」と。親子が互いに争う地上の世界ではなく、天上の主のみもとに行きたいと願ったのです。彼は、「私は、あなたの幕屋に、いつまでも住み、御翼の陰に、身を避けたいのです。」と祈りました。彼が主を自分の避け所だと信じていたからです。私たちは、地上の世界では、敵におびえ、友に期待して裏切られ、落胆する歩みを続けることがよくありますが、天上の主の世界に引き上げられ、主と共に歩むとき、真の安らぎと喜びを感じることができます。そのとき、「まことに、神よ。あなたは私の誓いを聞き入れ、御名を恐れる者の受け継ぐ地を私にくださいました。」と告白できるようになります。そして、王がいつまでも王座に着き、国が安定し、日々、主を賛美し、主にたいする誓いを果たし続ける幸いを享受できるのです。私たちにとって、この王はイエスさまです。私も、天に目を上げ、イエスさまの御許で生きることの幸いを求めます。
唄野隆
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