聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 57

「神よ。あなたが、天であがめられ、あなたの栄光が全世界で、あがめられますように。」
              (詩篇 57:5,11)
   
今日の詩篇も、ダビデがサウルに追われて逃げ回っていたときの祈りと賛美の詩です。ダビデは多くの手柄を立てましたが、サウルはダビデの人気を妬み、ダビデのいのちを狙いました。ダビデはサウルが主に立てられた王だからと認めて、彼に手向わず、ただ逃げました。荒野の洞窟に身を潜めたこともありました。そのとき、ダビデを追ってきたサウルが、用を足すために、ダビデが隠れていた洞窟に一人で入ってきました。ダビデの家来たちは、サウルを殺せ、と言いましたが、ダビデは、主が油を注いだ王に手を出してはならない、と言って、彼らを抑えました。サウルが洞窟を出たとき、ダビデが彼の後を追って出、サウルにそのことを伝えると、サウルは恥じて軍を返しました(1サムエル24章)。ダビデはそのように、サウルに追われいのちの危険の中にいたのですが、そのときのことを、猛々しいライオンの群れに囲まれている状態、また罠を仕掛けて陥れようとする者たちに狙われている状態だ、と言いました。しかし、“罠を仕掛けた者たちは自分がその罠に落ちてしまった、私の知恵や力で打ち勝ったのではない、ただ主の恵みだった、主は天から私を見守り、天から恵みとまことを送って、私を救ってくださった”、と主を賛美しました。ダビデは、苦しみの中でも、目の前の状況にではなく、天上の主、全世界を支配しておられる主に目を注ぎ、その主に祈り、主の御業を見て、主を賛美したのです。私もそのように主に目を注ごうと決心しました。

                           唄野隆



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