聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 55 「私が、神に呼ばわると、主は私を救ってくださる。夕、朝、真昼、私は嘆き、うめく。すると、主は私の声を聞いてくださる。」 (詩篇 55:16,17) 詩人は、「神よ。私の祈りを耳に入れ、私の切なる願いから身を隠さないでください。」と祈りだしました。敵の攻撃にさらされ、身内の裏切りに遭い、苦しみ悩んでいる中から主に救いを求めて祈ったのです。彼は、「ああ、私に鳩のように翼があったなら。・・・」と嘆きました。あまりの苦しさにどこかへ逃げ出したかったのです。私たちも苦しいときは逃げ出したくなります。この詩人はそれほどの苦しみの中にいました。彼は、“「敵の叫びと暴虐」、自分の住む街の中に満ち溢れる「暴虐と争い」、「破滅、・・・虐待、詐欺」が自分を悩ます”と語っています。それだけではありません。彼の同輩、友、親友が裏切り、悪を図るのです。これでは逃げ出したくなるのも無理はありません。しかし彼は逃げませんでした。その苦難の真っ只中で、主に向かって祈りました。そして、主は聞いてくださるという信仰を得、「私が、神に呼ばわると、主は私を救ってくださる。」と告白しました。そして、「あなたの重荷を主にゆだねよ。主はあなたのことを心配してくださる。」と自分のたましいに信仰を勧め、励ましのことばをかけました。苦しみの中で主のお答えを聞いた体験に基づく勧めです。それには大きな力があります。私も、周りからの困難だけでなく、自分自身の中に罪が巣くい私を縛り上げるのを感じます。逃げ出したくなります。しかし、主を見上げ、罪の力が滅ぼされるのを信じて、今、ここで、主に叫び求めつつ、生きて行こう、と思います。 唄野隆 |