聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 51 「神よ。私の救いの神よ。血の罪から私を救い出してください。そうすれば、私の舌は、あなたの義を、高らかに歌うでしょう。」 (詩篇 51:14) 表題から、2サムエル記11,12章に記されている、バテシェバと姦通しそれをごまかすために彼女の夫ウリヤを戦死させたダビデの罪を背景にした、ダビデの悔い改めの詩篇だ、とわかります。ダビデは自分の罪を悔い改め、主は彼を赦されたのですが、彼はその罪をバテシェバやウリヤ、あるいはイスラエルの民に赦しを請うレベルにとどめず、さらに進んで、主の前に悔い改め、主ご自身に、赦し、きよめを求めて祈っています。彼は、「私はあなたに、ただあなたに、罪を犯し、あなたの御目に悪であることを行いました。」と主に罪を告白し、「ああ、私は罪ある者として生まれ、罪ある者として母は私を身ごもりました。」と生来的な罪を認めました。彼は、自分の罪を、本来は良い人間が間違って犯した一つ二つの悪い行いこと、としてではなく、自分の存在の芯底まで罪におかされきっていること、として告白しました。そして、具体的に犯したバテシェバとの姦通の罪を赦してくださることだけを求めたのではなく、全身全霊すべてをきよめ、全く新しい人に造り変えてくださるように祈り求めました。「きよい心を造り、ゆるがない霊を私のうちに新しくしてください。」と祈ったのです。そして、“それは、主をほめたたえるためです”と歌いました。自分が罪の重荷から解放され、ほっとしたいというようなことではなく、主の御名をほめたたえるためだ、と言うのです。私も、同じ罪の告白をし、同じ赦しときよめを求める祈りをささげます。 唄野隆 |