聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 49 「しかし神は私のたましいをよみの手から買い戻される。神が私を受け入れてくださるからだ。」 (詩篇 49:15) 詩人は、「すべての国々の民よ。これを聞け。世界に住むすべての者よ。耳を傾けよ。低い者も、尊い者も、富む者も、貧しい者も、ともどもに。」と歌いだしました。世界中すべての人に聞いて欲しいと言うのです。何をそんなに聞いてほしかったのでしょうか。彼は、「どうして私は、わざわいの日に、恐れなければならないのか。私を取り囲んで中傷する者の悪意を。」とつぶやき、人は「自分の身のしろ金を神に払うことはできない。」と告白しました。自分を取り巻く悪人たちを恐れ、“人は皆、死ぬ”と言いました。これが彼の聞いてほしいということなのでしょうか。彼は、続けて、“知恵ある者も、愚か者もまぬけ者も皆、死ぬ、彼らは、自分の家は永遠い続くと思い、自分の名を後世の人に覚えてもらおうと、何かの記念を残す、しかし,人は皆、羊のように誰かについて歩むが、彼等の羊飼いは死だ”と語りました。彼はどうしてこんなことを聞いて欲しいと思ったのでしょうか。たしかに私たちは、自分の最後は考えず、今の状態が長く続くと思い、自分の名を残すことを大事なことと考えて生きています。それが人間の現実です。しかし、こういう世界の中にあって、この詩人は、本当に伝えたいものを持っていました。それが、「しかし神は私のたましいをよみの手から買い戻される。神が私を受け入れてくださるからだ。」というメッセージです。神は私たちを愛し受け入れ、罪と虚無の世界から贖ってくださるのです。私も感謝して主を信じます。 唄野隆 |