聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 48

「シオンを巡り、・・・その城壁に心を留めよ。・・・こ方こそまさしく神、世々限りなくわれらの神であられる。」
               (詩篇 48:12−14)

詩人は、「主は大いなる方、大いにほめたたえらるベき方。」と歌いだし、続けて「高嶺の麗しさは全地の喜び。北の端なるシオンの山は大王の都。神は、その宮殿で、ご自身をやぐらとして示された。」と賛美しました。そして、そのことを実証する出来事を思い起こしました。押し寄せた王たちの大軍が打ち倒されて逃げ去った、という出来事は、ヒゼキヤ時代にエルサレムに攻め寄せたアッシリヤの大軍が、一夜にして壊滅的打撃を受け、撤退した出来事と符号します(2列王19:35)。タルシシュというのは現在のスペインにあった古代の大きな海運国です。 “陸上でも海上でも世界最強の勢力が主の前では全く無力だ、主のみもとでは何ものをも恐れることなく平和と繁栄を楽しむことができる”、と詩人は歌ったのです。彼はさらに、「神よ。私たちは、あなたの宮の中で、あなたの恵みを思い巡らしました。・・・あなたの右の手は義に満ちています。あなたのさばきがあるために、ユダの娘が楽しむようにしてください。」とつづけました。主の御許には平安と繁栄だけでなく、主の恵みに満ちた、義しい統治のもとでの、楽しみがある、というのです。その恵みにあづかった者に、詩人は、“シオンを巡り,城壁を調べ、その宮殿を心に留め、それを伝えよ”と呼びかけました。主の御業を調べ、主御自身との親しい交わりを求めよ、と歌ったのです。私も、私に与えられた恵みの御業を一つ一つ心に留め、主との親しい交わりを求めよう、と心を定めました。

     唄野隆



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