今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 39

「主よ。今、私は何を待ち望みましょう。私の望み。それはあなたです。」
                   (詩篇 39:7)

 詩人は、「私は、言った。私は自分の道に気をつけよう。私が舌で罪を犯さないために。私の口に口輪をはめておこう。」と歌いだしました。彼は自分が悪者たちに取り囲まれているのを見て、“うっかり何か話そうものなら、激しい反発をくらい、ののしられ、責められる、あるいは悪い噂の種にされる”と思ったのです。しかし心の中には深い悩みや辛い思いが一杯でした。そういうときは、いくら沈黙を守ろうとしても、心が煮えかえり、抑えられなくなるものです。そういうことばが人々の中に吐き出されるととんでもない騒ぎをまき起こします。しかしこの詩人はその煮えたぎるような思いを主に向けて語り出しました。素晴らしいことです。「主よ。お知らせください。私の終わり、私の齢が、どれだけなのか。」彼はもう地上における自分の将来に希望をもてなくなっていました。死の病に捕らわれていたのでしょうか。彼は自分のいのちのはかなさに打ちひしがれていました。しかし、主に訴えているうちに、彼に一条の光が差し込み、主こそ信頼できる方、その御方に望みがある、という信仰が芽生えました。彼は祈り、告白しました。「主よ。今、私は何を待ち望みましょう。私の望み。それはあなたです。」そのとき、信仰が確かになり、「私のすべてのそむきの罪から私を助け出してください。私を愚か者のそしりとしないでください。」と積極的に救いを求める祈りが出てきました。苦しみと悩みの中でも、主に向かうとき、救いへの門が開かれます。

       唄野隆



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