今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 38

「主よ。私の願いはすべてあなたの御前にあり、私の嘆きはあなたから隠されていません。」
                   (詩篇 38:9)

 詩人は、「主よ。あなたの大きな怒りで私を責めないでください。あなたの激しい憤りで私を懲らしめないでください。」と祈りました。大きな苦しみの中で主に救いを求めたのです。そのとき、彼はその苦しみが自分の罪に対する主の懲らしめだと受け止めていました。罪を犯したとき、私たちは苦しみ、落ち込みます。あるいは、苦しみを取り除いてくれ、とわめき叫びます。しかし罪を認め悔い改めのないところに救いはありません。詩人は、自分の罪を認め、苦しみが罪のこらしめであることを受け入れました。そして、その苦しみをそのまま主に訴えました。罪を犯したことを知ったとき、彼は自分の内から力が失せ、愛する者や友からも見放され敵に責めたてられる、と感じました。しかし、人にたいしては、彼は、沈黙を守り、弁解したり言い返したりしませんでした。主が願いを聞いてくれた、嘆きを受け止めてくださっている、と信じることができたからです。このときの情況を、彼は、「まことに私は、耳が聞こえず、口で言い争わない人のようです。それは,主よ。私があなたを待ち望んでいるからです。」と歌いました。自分の罪を認めながら、絶望せず、主を信頼し、罪を告白し、主の救いを待ち望む者を主は救ってくだいます。私が罪に打ちひしがれ「もうだめです。」と言ったとき、「わたしはあきらめないよ。」と言われる主の御声を聞いたように思ったことを思い出します。「主よ。私は罪人です。しかしあなたを待ち望みます。」と祈りました。

       唄野隆



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