23日のメッセージ

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　詩篇　３７

「主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　３７：４）

　この詩篇は節の数は４０節ですが、新改訳聖書では２２の段落に分かれています。２２あるへブル語のアルファベットの順に歌われた「いろは歌」で、非常に技巧的な歌です。こういう歌は思想的展開を追うというよりは独立した道徳的教訓集になり易いのですが、この詩篇は、思想的まとまりのある論理的展開がはっきりした詩篇になっています。はじめに“悪者に腹を立てるな、主を信頼して善を行え、あなたの道を主に委ねよ、主を信頼せよ、主の前に静まり、耐え忍んで主を待て”と勧め、次に“悪人は正しい人を攻めるが、主は正しい者を支え、悪人を滅ぼされる”と励まし、さらに“悪人は滅ぼされ、正しい者は地を受け継ぐ”と語って、最後に「正しい者の救いは主から来る。・・・主は彼等を助け、彼等を解き放たれる。・・・彼等が主に身を避けるからだ。」と歌います。しかし、はじめの勧めはそれぞれ難しい勧めで、頑張っても実行できそうもありません。しかし、その中に、「主をおのれの喜びとせよ。」という勧めがあります。主が自分の喜びとなるのは、主の恵みを経験し、主を信頼して、自分を主に委ね、主と親しい交わりに入れられるきです。そのとき初めて主を喜びとし、主が命じられる勧めに従うことができるのです。そのことを覚え、私も、「主よ。信じます。主の恵みを知らせてください。あなたとの交わりを深め、あなたを深く知らせてください。そのとき、私もあなたを喜びとし、あなたの勧めを行う者とされます。」と祈りました。
　
　　　　　　　唄野隆