聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 33

「幸いなことよ。主をおのれの神とする、その国は。神がご自身のものとしてお選びになった、その民は。」
                  (詩篇 33:12)

 詩人は、正しい者、心のすぐな人たちに、賛美を呼びかけています。彼は、まず「主のことばによって、天は作られた。」と告白し、天地万物、海も地も、すべての自然は主が造られたものだ、と主の創造の偉大さ、すばらしさを賛美します。それから、「まことに、主が仰せられると、そのようになり、主が命じられると、それは固く立つ。」と、主が歴史を支配しておられることを歌い、「幸いなことよ。主をおのれの神とする、その国は。神が、ご自分のものとしてお選びになった、その民は。」と喜びの声を上げます。詩人はさらに、「主は天から目を注ぎ、人の子らを残らずご覧になる。」と歌います。主は人類の歩み全体を支配しておられるだけでなく、海辺の砂ひと粒に過ぎない一人一人にも目を留め、彼の歩みに深い関心をもっておられるのだ、と歌います。現代日本では、「無縁社会」と言って、誰からも目を留められない寂しさの中にある人々の苦しみが問題になっています。しかし主はひとりひとりの歩みに目を留めてくださっているのです。それは主を信じる者の目に明らかにされる幸いです。詩人は、「見よ。主の目は主を恐れる者に注がれる。その恵みを待ち望む者に。」そして、「私たちのたましいは主を待ち望む。・・・まことに私たちの心は主を喜ぶ。私たちは、主の聖なる御名に信頼している。」と歌います。主との親しい交わりに入れられた者にその幸いが与えられるのです。「主よ。私たちもその交わりにいれてください。」と祈りました。

      唄野隆



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