聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 23

「あなたが私とともにおられますから。」
                   (詩篇 23:4)

 「主は私の羊飼い。」と詩人は歌いだしました。主にたいする深い信頼と愛とが響いてきます。ダビデが晩年、自分の生涯を思い返し、感謝をこめて主を賛美した詩篇だと思われます。羊は愚かで、目の前しか見えず、羊飼いの世話がなければ餌も見つけられずに死んでしまいますが、良い羊飼いのもとでは緑の野に伏し憩いの水辺に導かれ、良い羊毛を産み出します。そのように主は私を豊かに生かしてくださった、と詩人は深い感謝を込めて歌いだしたのです。主の恵みは、物質的な豊かさだけでなく、内面の世界にも及び、いろいろな困難に痛めつけられしなえてしまった心を生き返らせてくださったと感謝し、それは、私を主の義の道に導くためだ、と歌いました。自分の喜びや楽しみだけを求めると、それはすぐに虚しく消え去りますが、主の義を示す祝福は絶えることがありません。その歩みは、死の蔭を歩むような苦しみの中でも恐れのない平安をもたらします。それは主がともにいてくださるという確信によるものです。詩人は、“敵に囲まれても、その面前で主が祝宴を開いてくださるので、恐れることなく、喜びに満たされる”と歌い、「私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。」と信仰の決意を言い表わしました。イエスさまは、「わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいる。」と言われました(マタイ28:20)。ですから、私たちもこの詩人の賛美にあわせて、「主は私の羊飼い。・・・あなたは私とともにおられます。・・・私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。」と賛美するのです。

      唄野隆



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