聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 20

「主よ。王をお救いください。私たちが呼ぶときに私たちに答えてください主よ。」
                   (詩篇 20:9)

 この詩篇は民が王のために祈った祈りです。民は、苦難の中にあった王のために祈りました。そのとき、王は、強力な敵との戦いを前にし、ささげものをささげ、主の助けを求めて、祈っていたようです。民は、主が王の願いに応えて、助けを与え、勝利を得させてくださるように祈りました。祈っているうちに、主の救いを確信したのでしょう、「私たちはあなたの勝利を喜び歌いましょう。」と賛美の声を上げました。後にイエスさまは、「祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。」と言われました(マルコ11:24)。お前は祈るとき、本当に信じて祈っているか、と問われたように思いました。このとき、民は祈っているうちに祈りの答えを確信し、「今こそ私は知る。主は油注がれた者を、お救いになる。主は、右の手の救いの力をもって聖なる天から、お答えになる。」と信仰をもって歌いました。そして、敵は戦車や軍馬など武力を誇るが私たちは主の御名を誇る、と告白し、敵の滅びと王に率いられた自分たちの勝利を予見し、「主よ。王をお救いください。私たちが呼ぶときに私たちに答えてください。」と祈りました。この祈りの詩篇を聞いて、王と民とが一つになって主の御前に出ている信仰の交わりの素晴らしさに感動を覚えました。私たちも、こういう信仰共同体の中に入れられているのだ、指導者のために祈り、皆が一つとされて主を前にして歩みたい、そうさせてください、と祈りました。

      唄野隆



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