聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 19

「あなたのしもべを、傲慢の罪から守ってください。それらが私を支配しませんように。」
                  (詩篇 19:13)

 この詩篇は、天地は神の栄光を顕わし主を知る知識を示しているという壮大な賛美で始まります。しかし、それは余りに高遠すぎて、人の目には見えず耳には聞こえません。でも、実際はその声は全地に響き渡っているのです。問題は私たちが傲慢で、目がくらまされ耳が閉ざされていることです。そういう者のために主は教えや戒めを与えてくださいました。それをしっかり受けるなら、たましいは生き返り、愚かな者も賢くされ、心は喜びに溢れ、目は明らかにされます。主を恐れ、主に従う心が与えられます。みことばを受け、みことばによって生きることが大切です。しかし、私たちは傲慢で自らを顧みず、自分はこのままでよいと考え、この世の仕事や楽しみに心を奪われ、主のみことばを聴くことには背を向けるものです。みことばを聴くこともなかなかですが、それを実行するということになると、それ以上に難しい、いやできません。私たちはもともと罪人で罪に向かう者なのです。聖書の教えに従って立派な人間になろうと思って聴き始めるのに、実際は、自分は従えない者であることが分かり、自分の罪に気づくのです。しかし、そのとき、初めて主の前にへりくだり、罪を告白し、赦しを求めるようになります。そこから主との交わりが開けます。そして、「私の口のことばと、私の心の思いとが御前に、受け入れられますように。わが岩、わが贖い主、主よ。」という祈りが出てきます。傲慢を去り、主の前にへりくだることからすべては始まるのです。

      唄野隆



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