聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                        詩篇 18

「主、わが力。私は、あなたを「慕います。」
                   (詩篇 18:1)

 この詩がダビデがサウルの手から救いだされたときのことを歌ったものだと表題から知ることができます。ダビデは追い詰められほとんど絶望状態にあったので、主の救いがよほど嬉しかったのでしょう、感謝と喜びがほとばしり出るように歌いだされます。「主はわが巌、わがとりで、わが救い主、・・・。この主を呼び求めると、私は、敵から救われる。」と。彼の苦難はよほど厳しかったのでしょう、思い返して、「死の綱は私を取り巻き、・・・」と語ります。しかし、その中で主に叫ぶと、「主は、天を押し曲げて降りて来られ」、天変地異を起こして敵の手から救い出してくださったことを思い返します。苦難が厳しくても、主は祈りに答えて救ってくださるのです。その喜びは深く大きいものです。苦しいときは、その苦悩を内に押さえ込まず、素直に主に叫び求めよ、と示されました。詩人は、自分は正しく歩んだと主張しますが、彼が主に受け入れられたのは、正しい行いによる以上に、その素直さにあったのではないでしょうか。主は「恵み深い者には恵み深く、全き者には全くあられ、きよい者には、きよく、曲がった者には、ねじ曲げる方」と告白し、すねたり、いじけたり、ひねくれたりしないで、素直に主の前に出、正直に苦しみを訴え、救いを求める者が主に喜ばれると歌っています。そして、そのように主によりすがる者を主は救ってくださるだけでなく彼に勝利を得させてくださることを歌い、声を張り上げ、心からの賛美をささげています。私たちも、その賛美に相和し、声をあげ、心から主を賛美します。
 
      唄野隆



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