聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 17 「神よ。私はあなたを呼び求めました。あなたは私に答えてくださるからです。」 (詩篇 17:6) 詩人は、獅子のように恐ろしい敵につけ狙われ取り囲まれていました。そういう情況の中で、彼は自分の義しさを言い立てました。心の内側からきよく、口から出すことばは真実で、行動も正しい、と主張しました。しかし、無法で高慢、貪欲な敵に囲まれている中では、自分の正しさなど何の役にも立ちません。その訴えが正しく取り上げられ、正しいさばきがなされ、暖かい保護が与えられるのでなくては、いくら自分のきよさを主張しても無駄です。しかしこの詩人は、主と親しく交わり、訴えを主に聞いていただける関係にありました。「神よ。私はあなたを呼び求めました。あなたは私に答えてくださるからです。」と告白することができました。そこから、「耳を傾けて私の申し上げることを聞いてください。」と祈ることができたのです。彼は、主を「立ち向かう者から身を避けて、右の手に来る者を救う方」として知り、「私をひとみのように見守り、御翼の陰に私をかくまってください。」と祈ることができました。そして、「私は、正しい訴えで、御顔を仰ぎ見、目覚めるとき、あなたの御姿に満ち足りるでしょう。」と確信をもって賛美することができたのです。親しく深い交わりこそ、聞かれる祈りの土台だ、と示されます。人間お互いの間でさえ、親しい交わりのない人に、ただ願いごとだけを並べ立てられたら、聞く気にならず、不快感だけ残るのではないでしょうか。まず、主に聞き、主との親しい交わりを育てていただこう、と決心しました。 唄野隆 |