今日の聖書一日一章からのメッセージです



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                         詩篇 8

「人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは。人の子とは、何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。」
                       (詩篇 8:4)

詩人は主の栄光が全地を覆っていることを思い、主を賛美しました。しかもそれが強大な力ですべてのものを圧倒する高飛車な支配ではなく、人が幼子と乳飲み子の可愛さ優しさを喜び、幼子がその人の愛を喜ぶときのような暖かく優しいご支配だ、と驚きをこめて歌いました。力で支配されると反発しますが、優しさに包まれると復讐心さえもが溶け去ります。さらに彼は、天を見上げて月星を見、主の創造の御業の素晴らしさに賛嘆の思いを満たされました。しかしその目を自分たち人間に向けたとき、これらすべてを創造し支えておられる偉大な主が小さな私たちを心に留め、顧みてくださっていることに驚き感動し感謝に溢れました。こういう目をもって主と自分自身とを見ることができるとは何と幸いなことでしょうか。詩人は、自分たち人間が、天使のような栄光に満ち、主が創造された世界を支配し、家畜も野獣も空の鳥も海の魚も、みなすべて、自分たちの足の下に置かれていることに驚嘆の叫びを上げました。その驚きから、「私たちの主、主よ。あなたの御名は全地にわたり、何と力強いことでしょう。」という賛美が湧き上がりました。詩人は、月や星を見て自分たち人間の小ささを思いましたが、そんな卑しい者に注がれる神の愛のまなざしを見たとき、大きな喜びと賛美に包まれたのです。私も自分だけを見れば失望しかありませんが、そういう私に注がれている神の愛のまなざしに目をむけ、感謝をもって、詩人の賛美に「アーメン」と唱和します。

      唄野隆



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