聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 詩篇 4 「知れ。主は、ご自分の聖徒を特別に扱われるのだ。私が呼ぶとき、主は聞いてくださる。」 (詩篇 4:3) この詩篇には表題はありませんが、3篇と同じときに歌われた詩篇で、3篇が朝、目をさましたときの歌、4編は夜、寝床につくときの歌、という理解がかなり広く支持されているようです。苦しみの中から主に呼びかける祈り、空しいものに心を向けず主により頼めという悔い改めの呼びかけ、神を喜ぶ心をいただき平安のうちに主を賛美する信仰の告白、という三つの部分からなる詩篇です。作者は、ダビデのようですが、「あなたは、私の苦しみのときにゆとりを与えてくださいました。」と歌いました。人は苦しい周りの情況を見るとうろたえますが、主に目を向け、主の懐から周りを見渡すとき、ゆとりをもってその全体を見渡すことができます。ダビデはそれを経験したのです。人々は、「だれかわれわれに良い目を見せてくれないものか。」と周りに目を向け、そこに助けを求めますが、ダビデは、「主よ。どうかあなたの御顔の光を、私たちの上に照らしてください。」と祈り、周りの情況や人にではなく、主ご自身に目を向けました。そのとき彼は主が自分の心に喜びを与えてくださったことを悟りました。そして、自分が主に受け入れられ、特別に愛されていることを知ったのです。そういう主との特別に親しい関わりが、逃亡生活の中でも、平安のうちに安らかに眠る安らぎを与えたのです。ここで、私は、「いつまで、・・・むなしいものを愛し、まやかしものを慕い求めるのか。(わたしを求めよ。わたし自身を。)」と言われる主の迫りを聞きました。 唄野隆 |