聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 13章

「呼んでください。私は答えます。あるいは、私に言わせ、あなたが、私に答えてください。」
                    (ヨブ記 13:22)

ヨブの友人たちは、ヨブが罪を犯したからこんな苦しみに遭うのだと言い、神に代わって語り、ヨブを苦しみに遭わせる神を弁護するかのような議論を展開しました。お前も神の立場に立って正しいと思うことを語っていないか、と問われます。彼らの非難に対して、ヨブは、神に代わり神を弁護しようとして偽りを語るような者はさばかれる、と反論し、神ご自身と論じあってみたいと言いました。そのことばの奥に、神は人間が弁護する必要などない、神は正しい、という神を尊ぶ思いと、神ご自身に向かえば、真実を明かしてくださるという深い神信頼がうかがわれます。そして、何としても神ご自身からのお答えを聞きたいという強い願いが感じられます。「見よ。神が私を殺しても、私は神を待ち望み、なおも、私の道を神の前に主張しよう。神もまた私の救いとなってくださる。」というヨブのことばにはいのちがけの求めがあらわれています。そう言いながら、神に直面しようとしたヨブは、「あなたの恐ろしさで、私をおびえさせないでください。」と叫びました。神はそれほど恐ろしい御方だったのです。それでも、「呼んでください。私は答えます。あるいは、私に言わせ、あなたが、私に答えてください。」と求めました。彼が聞きたかったのは、罪がないのに苦しみに遭うのはなぜか、という疑問でした。神御自身のお答えを聞きたかったのです。彼の求めは恐ろしいほど真剣でした。お前はこれほどの真剣さで主に向かって祈っているか、と問われました。

      唄野隆



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