聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                         詩篇 1

「まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。」
                      (詩篇 1:2)

150の詩を集めた詩篇の最初の詩篇で、詩人は、「幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざけるものの座に着かなかった、その人。」と歌いだしました。そして、“彼は主の教えを喜び、水路のそばに植わった木のように、その歩みは豊かな実を結ぶ、しかし悪者は風に吹き飛ばされるもみがらのようで、その歩みは滅びに向かう”と歌います。昔ここを読んだとき、だから、悪の道を離れ、きよく正しく歩まなければ、と思ったものでしたが、そのような正しさを求める努力から生まれる生き方には、たえざる緊張と、できない自分を責める思いと、そのようには生きていない周りの人々をさばく苦々しさとがつきまとい、「主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ」というような、のびのびとした喜びに満ちた生活は生まれてこないことを経験しました。それは、イエスさまの救いに入れられイエスさまによって父なる神さまと親しく交わる喜びを経験したときに、自然に生まれ出る自由と喜びに満ちた生活だったのです。大事なのは、正しく歩もうとする努力ではなく、イエスさまとともに歩み、イエスさまをより深く知り、イエスさまによって父なる神さまのみこころを日々、悟っていくことです。そのとき、主のおしえを喜び、自然にそのように生きるようにされるのです。イエスさまを信じたというだけでなく、日々イエスさまとともに歩み、人格的にイエスさまを深く知っていく歩みに導いてください、と祈りました。

      唄野隆



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