聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ヨブ記 41章 「だれが、いったい、わたしの前に立つことができよう。だれがわたしにささげたのか、わたしが報いなければならないほどに。」 (ヨブ記 41:10,11) この章は40章からの主のことばのつづきです。40章の後半で河馬のことが語られましたが、この個所ではレビヤタンのことが記されています。レビヤタンについての描写からは大きな鰐のようにも思えますが、火を吐くなどの記述からは、わが国の昔話に出てくる龍を思わせます。新改訳聖書の注解は、神に逆らう神話的な怪獣だと説明しています。40章の河馬も、現実の河馬ではなく、そういった超自然的な動物と理解してもよいでしょう。両者とも、美しく精巧で、しかもものすごい力をもっていて、人間はこれを捕えることも飼いならすこともできません。剣も槍も矢も何の役にも立ちません。うっかり手を出そうものなら投げ倒されます。しかし、そんな河馬もレビヤタンも主が造られたもので、主はこれらをすべて支配しておられます。そんな主に向かって、お前は批判がましく非難を投げかけ、自分の正しさを主張し、文句を言い連ねる、「だれが、いったい、わたしの前に立つことができよう。だれがわたしにささげたのか、わたしが報いなければならないほどに。」と主はヨブを問い詰められました。ことばは激しいものでしたが、その奥にヨブにたいする深い愛がうかがわれます。ヨブを主の前にへりくだらせ、主を非難する罪を悔い改め、主の恵みを受けられるように備えさせるための主の愛の鞭でした。「私も、自分の罪を告白し、絶対的な信頼がをもってあなたの御前に出ます。主よ。赦し、受け入れ、親しくお語りください。」と祈りました。 唄野隆 |