聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 37章

「私たちが見つけることのできない全能者は、力とさばきにすぐれた方、義に富み、苦しめることをしない。だから、人々は神を恐れなければならない。神は心のこざかしい者をけっして顧みない。」
                 (ヨブ記 37:23,24)

エリフは、続けて神のご支配の偉大さを語ります。“稲妻の光、雷の雷鳴、雨や雪、それらすべてのことが、懲らしめとなり、土地を支えるため、また恵みを施すためになっている、それらすべてのことをヨブは説明できるのか”と問いかけました。しかし、それは、3人の友人たちが語ったように、“そのことはお前をはるかに超えていてお前は何も言うことができないのだ”と冷たく突き放すような言い方ではなく、その不思議さを賛美しています(36:24)。“人間の理解をはるかに超えた偉大な御業だが、それはすべて神の偉大さを示し、世界を生かし、支え、人々を導き、彼等の祝福となっている”と神を賛美する姿勢で語っています。これは大事なことです。私たちも、神さまを信頼する思いで世界を見るとき、神さまの偉大さに気づき、神さまの恵みを感じ取ることができます。しかし、神はこうあるべきではないか、と自分の考えを押しつけるような目で見るとき、不満や怒りがおこり、その感情に任せて動くとき破壊的な行動が生まれ、滅びを招きます。「神は心のこざかしい者を顧みない」と言われているのはこういう人のことです。私たちも、先祖伝来の知恵や現在の科学的学説に従って、世界と自分の回りを見て、軽々しく、神など信じられないとか、神は何をしているのかとか、神は死んだとか、言わず、主を信頼する思いで世界を見、神さまを賛美する者でありたいものです。

      唄野隆



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