聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 36章

「見よ。神は強い。だが、だれをもさげすまない。その理解の力は強い。」
                     (ヨブ記 36:5)

エリフのことばにヨブは答えず、沈黙を守リました。自分の正しさを主張するだけで、神ご自身を求める者はいない、というエリフのことばに自分を省みたのでしょうか。エリフは、「まだ神のために言い分がある。」と言いました。彼は神のために語っているのだと思っていたようです。しかし自分を神の高みに置いて上から語る態度ではありませんでした。「完全な知識を持つ方があなたのそばにいるからだ。」と言って、ヨブに語りかけておられるのは神であり、私はあなたと同じ立場で神のみことばを代弁しているのだ、と語りかけたのです。この姿勢がヨブに黙って聞く気を起こさせたのでしょうか。エリフは、つづけて、「見よ。神は強い。だが、だれをもさげすまない。その理解の力は強い。」と語りました。“神は高くいまして力ある御方だが、あなたをさげすんではおられない、あなたのことはみなわかってくださっているのだ”と言ったのです。大事なのは、へりくだって、静かに神さまのみことばを聞くことだということに気づかせようとしているのです。“しかし、神を敬わない者は、自分の考えを神に押し付け、神がそうしてくれないと言って怒る、だがそれは滅びの道だ、神は苦しみによって自分の弱さを知り悩んでいる者を助け出し祝福の道に導いてくださるのだ”とエリフは続けました。このことを本当に悟った人が「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。」(詩篇119:71)と告白できるのではないか、と思いました。

      唄野隆



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