聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 35章

「しかしだれも問わない。『私の造り主である神はどこにおられるか。夜には、ほめ歌を与え、地の獣よりも、むしろ、私たちに教え、空の鳥たちよりも、むしろ、私たちに知恵を授けてくださる方は。』と。」
                 (ヨブ記 35:10,11)

エリフは続けて語りました。ヨブは、“正しく歩めば神の役に立つのか、罪を犯さなければ何かの利益になるのか、と言ったと彼を非難し、人間が正しかろうが悪かろうが、神に何の影響も与えない、人の正しさは人の世界で意味をもつだけだ”と神の超越性を語りました。そして、“人は、人の世界のしいたげを見て泣き、苦しめられる者の助けを求める、しかし神ご自身を求める者はいない”と言いました。エリフもヨブの苦悩を正しく理解してはいなかったようですが、彼のこの指摘はすごいことです。私たちも、信仰、信仰と言っても、自分が神の前に正しく歩んでいるか、どれだけ罪を悔い改めているか、と神と私との間の事柄を問題にするだけで、神ご自身を求め、神ご自身を喜ぶ信仰がどれだけあるでしょうか。人格的な交わりでは、相手にたいして自分がどれだけ真実であるか、どれだけ相手を愛しているかだけを考えている人は、本当に相手を喜ばせることはできません。負担を感じさせるだけです。自分のことは忘れて、相手のことだけ考え、相手の人自身を喜ぶとき、本当に喜びに満ちた交わりを経験できるのです。神さまとの交わりにおいても同じです。「私は、『私の造り主である神、夜にはほめ歌を与え、地の獣よりも、むしろ、私たちに教え、空の鳥よりも、むしろ、私たちに知恵を授けてくださる』あなたをひたすら求めます。ご自身、お応えください。」と祈りました。

      唄野隆



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