聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      ヨブ記 32章

「私にはことばがあふれており、一つの霊が私を圧迫している。私の腹を。」
                     ヨブ記 32:18)

ヨブの3人の友は、災いに遭い苦しんでいるヨブを慰め励ますつもりで彼を訪ねたのですが、ヨブの苦しみの深さ、その苦しみからの叫びのあまりの激ししさに動転し、彼の疑問をはらすこともできず、慰め落ち着かせることもできず、ヨブを黙らせることができずに、語ることをあきらめてしまいました。それを見て、それまで静かに控えていたエリフが、怒りを燃やして語りだしました。詳しくは分かりませんが、アブラハムの兄弟ナホルの子にウツとブズという兄弟がいましたから(創世記22:21)、ウツの人ヨブとブズ人エリフは遠い親戚関係にあったかも知れません。エリフは慎み深く、3人の先輩が話している間は沈黙を守っていたのですが、彼等が黙ってしまったので、神よりも自分を正しいと主張するヨブにたいしても、それを正して主の前にへり下らせることのできなかった先輩たちに対しても、怒りを燃やして、語りだしました。彼は、自分は若いが、主からの悟りの霊を与えられており、その霊が私をつき動かし激しく迫るので私は語るのだ、と言って語りだしました。ヨブの友人たちは、先祖伝来の教えや、自分の経験などに基いて語ったのですが、エリフは、主を思う激情に駆られ、主からの悟りの霊につき動かされて語ったのです。しかし、誰もヨブの苦しみはよくわかってはいなかったようです。イエスさまは、私たちの罪と弱さをご存知で、贖い主イエスさまを遣わされた御父のことばを語られたのです(ヨハネ14:24)。感謝です。

     唄野隆



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