聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ヨブ記 28章 「見よ。主を恐れること、これが知恵である。悪から離れることは悟りである。」 (ヨブ記 28:28) ヨブは、この章の前半で、人は銀や金を手にいれるためには大変な困難をも乗り越える、と語ります。“人は、猛禽も猛獣も知らないような人里はなれた地まで行き、深い穴をうがち、地の底まで坑道を掘り、皮の流れをせき止めるなどのさまざまな困難を乗り切って貴金属を手にいれる”と語りました。それは金や銀は非常に高い価値があるからです。人は価値あるものを求めるのです。しかし、価値といえば、知恵に勝るものはありません。ところが、知恵はどこに見出せるのでしょうか。どこに知恵を求めても、誰もが、「私は知らない。」と言う、とヨブは言いました。知恵は、金よりも、サファイアよりも、真珠よりもトパーズよりも価値あるものです。それなのに、「それはここにある。」とはっきり提示することのできる者はどこにもいない、とヨブは嘆きました。空の鳥も、深い淵も、死も、「その噂を聞いたことがある。」と言うだけで、それを手にとって見せてくれる者はどこにもいない、と語りました。しかし、彼は気づきました。神はその知恵を知っておられる、と。そして「見よ。主を恐れること、これが知恵である。悪を離れることは悟りである。」と主は仰せられた、と語りました。知恵は手に取って見せることができるものではありません。しかし、主を恐れて歩むとき、知恵がともにおられると悟ることができるのです。その知恵がイエスさまです(1コリント1:24)。主を恐れるとき、イエスさまがともにいてくださるのです。感謝です。 唄野隆 |